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新人看護師研修③

    • 2020年06月03日 新人研修

輸液・点滴の管理

 輸液療法の目的には、主に蘇生・生命の維持・栄養の補給の3つがあります。輸液は開始後ずっと同じものを投与し続けるのではなく、病態や疾患の悪化・回復に合わせて、変更されていくものです。

 更に その時行われている輸液が患者様の状態にあっているのか、輸液内容が変更になった場合はなぜ変えたのかその根拠を把握できるよう、病態と治療をふまえてアセスメントをしていかねばなりません。

点滴の種類・点滴量・その他観察すべき事を学習していきます。

 

輸液・点滴の管理

輸液を理解するには体液について知ろう

 人体は体重の60%が水分(体液)で占められています。

発汗や嘔吐・下痢・出血などで体液が失われてしまったり、利尿が過剰になってしまった場合や、

経口での食事や水分摂取が十分でなくなってしまった時など体液の保持が難しい場合は、輸液を考えていきます。

体液の組成は主に水・電解質・ブドウ糖・たんぱく質・尿素など数多くの成分から成り立っています。体液の保持が不十分な時、水分だけでなく電解質などもと整え補正していく必要があります。

そして疾患や病状で補正する成分も変わっていきます。患者様の個々の状態によって輸液の種類や輸液量は異なっていきます。

 

輸液を理解するには体液について知ろう

 

IN‐OUTのバランスについて

 輸液管理をする上で欠かせない観察項目として、IN‐OUTバランスがあります。IN‐OUTバランスは、水分摂取量と排泄量がほぼ等しい事で保たれる。つまりバランスを保つためには、排泄量を下回らないだけの水分補給が必要ということ。

 例えば、尿量が少なすぎる場合、循環血液量が減少していることが考えらえる。このようにIN‐OUTバランスを見ることで、患者さんの状態を類推することができます。

また電解質も体内水分と同じように、尿などで排泄される電解質の下回らないように補充が必要となります。

INがあるということはOUTもあるということ。それをトータルで観察していくことが大事ですね。

資料を見ながら、復習です。

IN‐OUTのバランスについて

本日の研修まとめ・意見交換にて

 

日常病棟の看護業務の中で毎日点滴を目にはしているけれど、これが患者様にとってどんな治療効果を狙っての点滴なのか、点滴の細かい意義まで考えたことがなかった。との意見が新人看護師からありました。

配属されている病棟が機能別看護を取っている所が多く、まだ点滴担当になった事がない看護師がほとんどでしたが、この研修を期に点滴を扱っていくことも増えると思います。

点滴含め薬剤は患者様にとってどんな治療効果をもたらすのか、治療と薬剤、その中の輸液療法、変化していく病態とそれらをを関連付けてとらえていけるようになりたい。副作用や付随する項目を細かく観察できるようになりたい。と意見が上がりました。

本日の研修まとめ・意見交換にて

新人によくある悩み?!

 また、「聞く看護師でやり方が微妙に違う、どれが正解なのでしょう。」との意見も聞かれました。

この質問、看護の世界に限らず他の仕事に就いていても、新人が思うことなのかもしれませんね。

確かにひとりひとり やり方が微妙に違うことってよくある…(*^_^*)

でもケアや看護技術には絶対にはずしてはいけないポイントが必ずあって、その根拠が分かって実行できているれば、それを教えてくれている先輩にきちんと伝える事ができれば、大丈夫だと思います。

 

新人によくある悩み?!

研修の場は交流の場でもあり。

こうやってみんなが日々思っている事、感じている事、疑問に思っている事を率直に言い合える研修は大事だと思いました。普段病棟では言えないけれど、同期の仲だからこそいえる本音もありますよね。

同じ立場にいる仲間だから分かり合えたり、共感できたり。それが励みになっていくことも大きい。

研修の場は交流の場でもあり。

リフレッシュすること、学ぶこと

 毎日覚える事が多く業務をこなすことで精いっぱい…。そう感じる新人さんが多いかもしれません。

今日の研修のように少し病棟の業務から離れ、新しい学びや気づきを得る時間を持つと、これまでの自分を振りかえる機会になるし、新しい疑問が湧いたり、今後の課題も見えてきたりしますね。頭の中をリフレッシュしながら整理する時間は、忙しい業務の人こそ意識的に作る必要があるかもしれません。

「どうしてなんだろう?」と思うこと・気づく事が、とっても大事。

気付きや疑問をそのままにしないで、突き詰めていきましょう。

学ぶことは 見える世界が広がっていくということ。

明日からも 頑張っていきましょうね! 

研修お疲さまでした。(^O^)/

リフレッシュすること、学ぶこと

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